バンビシャス奈良は、アウェーの熊本県立総合体育館で、熊本ヴォルターズと対戦しました。

　スターティング5は、#0 小林遥太選手、#6 林瑛司選手、#9 スティーブン・ジマーマン選手、#24 本多純平選手、#44 シャキール・ハインズ選手です。

　1Q、奈良はハインズ選手の3Pシュートで先制、林選手もスリーで続き、一気に6点を先行します。以降も、ハインズ選手、ジマーマン選手が長距離砲を決め続けます。中盤、ターンオーバーやシュートミスから、ディフェンスが整わないうちに攻められ、ファウルがかさみます。徐々に追い上げられ、残り4分時に逆転されてしまいます。しかし、ここで #7 古牧昌也選手が2本続けて3Pシュートを決めて、再逆転して流れを取り戻します。さらに、#11 キャメロン・ジャクソン選手が、このクォーターでチーム7本目となるスリーを決めます。最後は、ジャクソン選手が、ディフェンスリバウンドからの速攻で、ダンクを叩き込んで、25-19といい流れのまま最初のクォーターを終えました。

　2Q、奈良はディフェンスの強度をさらに上げます。熊本にタフショットを打たせ、確実にディフェンスリバウンドを抑えます。そこからの速い攻めで、ジマーマン選手のダンク、古牧選手のレイアップ、ハインズ選手のジャンパーで6連続得点、点差を10まで広げました。しかし、ここから熊本ディフェンスの前にミスが続いて、熊本にも6点のランを許してしまいます。ハインズ選手がドライブからタフショットをねじ込んで、悪い流れを止めると、残り3分をきったところで、古牧選手が客席にダイブしながらつないだルーズボールを、ジマーマン選手がバスケットカウントで力強く決めました。38-33とリードを保って、ハーフタイムを迎えます。

　後半の出だしは、ジマーマン選手が小林選手とのピックアンドポップからのペリメーターショットで、林選手がジャンパーで得点したものの、その後はミスもあって、残り3分、同点に追いつかれます。以降は、ハインズ選手がフリースローとゴール下、ジマーマン選手のベースラインドライブからのダブルクラッチ気味のジャンプシュートで先行するものの、引き離すことができません。しかし、残り16秒にジマーマン選手がオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントをバスケットカウントであげ、ボーナスローも決めると、最後に林選手もファウルで得たフリースロー2本をきちんとそろえ、54-49と5点差に押し戻しました。

　4Qの開始から、8連続失点を喫し、熊本に逆転を許します。このクォーター開始から3分が経過したところでの#20 石井峻平選手の3Pシュートで、奈良はようやく得点し、57-57の同点となります。ここからは、ジャクソン選手が、まずランニングでオフェンスリバウンドに飛び込み、そのままプットバックダンクでの得点、ポストプレーからのフックショット、もう一度ペイントを攻めてのバスケットカウントを加え、チームで9点のランに成功します。残り2分半、熊本に2点差まで迫られると、その30秒後に、ジャクソン選手がフリースロー2本を獲得し、これを両方決めます。残り1分のところで、熊本の3Pシュートが決まり、リードが1点となります。ここから、ディフェンスで守りきり、残り12秒、熊本のファウルゲームでもらったフリースロー2本を、石井選手が冷静に決め、67-64で、プレーオフ出場を争う熊本から、大きな1勝をもぎとりました。また、この勝利で24勝となり、シーズン最多勝利数に並びました。

小野秀二HCコメント
　熊本はゲームの最初から、非常にアグレッシブなディフェンスを仕掛けてきて、さらに走ってくるチームなので、そのプレッシャーをしっかりとリリースできるように入ろうと話していました。出だしは、我々の得点で入っていけたんですが、その後プレッシャーを感じて、競り合いに持ち込まれたと思っています。ただ、選手たちは試合を通して、いい集中力をもって、とくにディフェンスでみんな貢献してくれたと思います。終盤は、ジャクソンが冷静にプレーを見極めたり、またオフェンスリバウンドに絡んでくれたりと、ファウルはこんでいたんですが、彼が冷静にプレーしてくれたことで、最後チームも落ち着いてプレーできたと思います。

試合結果
バンビシャス奈良 67-64 熊本ヴォルターズ
1Q 25-19
2Q 13-14
3Q 16-16
4Q 13-15

スコア上位
#44 シャキール・ハインズ 18点
#11 キャメロン・ジャクソン 15点
#9 スティーブン・ジマーマン 14点

リバウンド上位
#9 スティーブン・ジマーマン 11本
#11 キャメロン・ジャクソン 10本

アシスト上位
#0 小林遥太 4本
#1 大塚勇人 3本
#9 スティーブン・ジマーマン 3本
#44 シャキール・ハインズ 3本