バンビシャス奈良は、ロートアリーナ奈良でライジングゼファー福岡と戦いました。

　スターティング5は、#1大塚勇人選手、#6 林瑛司選手、#9 スティーブン・ジマーマン選手、#24 本多純平選手、#44 シャキール・ハインズ選手です。

　先制点をあげた大塚選手が、スティールからのワンマン速攻、ジマーマン選手のピックを使ってのペネトレイトからスクープショットと、いきなり6連続得点し、これが奈良を勢いづけました。その後も、大塚選手は福岡のビッグマンが、カバーにあまり来れないところを巧みについて、アシストや自らの得点につなげます。奈良が先行したものの、1Q残り3分のところで同点とされましたが、全員でボールを動かして、最後は#88 中谷衿夢選手がフローターやベースラインドライブで得点し、20-16と最初のクォーターをリードしました。

　2Qは、ハインズ選手が躍動します。まず2本連続してオフェンスリバウンドから得点すると、#20 石井峻平選手の3Pシュートを挟んで、今度はジマーマン選手とのピックアンドロールでアシスト、さらにステップバックからと林選手とのピックアンドポップからの2本連続でスリーを決めてみせ、そしてペリメーターシュートも追加して、残り3分半の時点でチームに13点のリードをもたらしました。しかしその後、福岡に2本の3Pシュートを許したり、相手のブロックからの速攻を出させてしまうなど追い上げを受け、41-38で前半を終えました。

　後半に入ってすぐのところで、福岡に追いつかれます。奈良が、ハインズ選手のステップバックシュート、ジマーマン選手のオフェンスリバウンドに飛び込んでのゴール下からのショットなどで得点すると、福岡も得点を返してきますが、逆転は許しません。そして、3Qに入って4度目の同点時に、大塚選手が3Pシュートを決めて流れを奈良に引き寄せます。大塚選手はさらにジマーマン選手の得点をアシストすると、本多選手もペイントアタックで続きました。終盤、福岡にフリースローを多く与えてしまったこともあり、点差を再びつめられましたが、3Q終了時点で、56-53と依然リードします。

　4Qの開始直後に1点差とされますが、ここまで5アシストと黒子に徹していた林選手がこの試合初得点を返し、中谷選手もドライブで続き、福岡を押し返します。そして、1分半が経過したところで、福岡の#8 ジョシュア・スミス選手がファウルアウトとなります。ここで、中谷選手がプロ選手となって初の3Pシュートを決めてみせました。その後は、外国籍選手が減ってしまった福岡相手にも気を緩めず、最後までチームで守り、攻め続け、81-62で今季ホーム初勝利をあげました。

小野秀二HCコメント
　今日はガード陣がオフェンスをしっかりコントロールしてくれました。ターンオーバーがかなり少なかったことが大きかったです。もちろん、我々の持ち味はチームディフェンスで、今回とくにインサイドに特徴のある相手だったんですけど、やりたいショットを抑えることができました。マッチアップしている、ジムやキャムが身体を張ってくれましたし、まわりはそこにヘルプにいけていました。我々本来の1つのボールを5人全員で守るという意識が、今日は非常にできていたと思います。
　我々のゲームプラン通りの試合ができて、得点と失点の目標に近い数字になったので、これを明日以降にもつなげていきたいと思います。

大塚勇人選手コメント
　ホームで勝てたことが一番良かったです。やっとスタートラインに立てたという感じですね。相手の外国籍選手がひとりいなかったり、帰化選手が欠場していたりと、うちに有利なところはありましたけど、それでもスミス選手とバーレル選手というインサイドの強い2人がいる。そこをみんなで守って、ディフェンスリバウンドを取ったら、相手が苦手とするハリーバックのところをみんなでつくことができた。それが、この試合では上手くハマったなという印象です。

中谷衿夢選手コメント
　前半からチームディフェンスが上手くできたと思います。相手のビッグマンをみんなで止めることができました。反対にうちのビッグマンが走ってくれて、ファウルももらってくれたので、相手をファウルアウトにもっていくことができました。うちのビッグマンが上手く攻めてくれたことで、いい流れができたと思います。

試合結果
バンビシャス奈良 81-62 ライジングゼファー福岡
1Q 20-16
2Q 21-22
3Q 15-15
4Q 25-  9

スコア上位
#44 シャキール・ハインズ 21点
#1 大塚勇人 16点
#9 スティーブン・ジマーマン 15点
#88 中谷衿夢 12点

リバウンド上位
#9 スティーブン・ジマーマン 12本

アシスト上位
#6 林瑛司 6本
#44 シャキール・ハインズ 5本
#9 スティーブン・ジマーマン 4本