試合結果 バンビシャス奈良 62-77 愛媛オレンジバイキングス
バンビシャス奈良は、ロートアリーナ奈良で愛媛オレンジバイキングスと対戦しました。
スターティング5は、#6 林瑛司選手、#11 キャメロン・ジャクソン選手、#13 笠井康平選手、#24 本多純平選手、#44 シャキール・ハインズ選手です。
最初の4分間、奈良はジャクソン選手のフリースロー1本に得点がとどまる中、愛媛に10点を許してしまいます。中盤になって、ジャクソン選手が笠井選手とのピックアンドロールから得点すると、さらにスティールからのワンマン速攻でワンハンドダンクを決めます。さらに、アクロバティックなバスケットカウントからの3点プレー、再び自らのスティールからの速攻で、同じく3点プレーを決めてみせます。さらに、笠井選手のスティールからの速攻では、豪快なダンクをリングに叩き込み、チームを逆転させると、気勢を上げました。ジャクソン選手の活躍もあり、以降は競り合いとなりましたが、18-21と最後に愛媛のリードを許しました。
続く2Qも、奈良は最初のクォーターと同じく、フィールドゴール成功率が35.7%にとどまるなど、シュート精度が上がりません。ミスも重なり、2Q開始から7連続失点(1Q終盤を加えると10連続失点)で、10点差とされてしまいます。ハインズ選手がセカンドチャンスポイントで、これをいったん止めたものの、流れを奈良のものにするまでにはいたりません。笠井選手がダブルクラッチで力強くレイアップを決めたほか、林選手が自らのスティールからのレイアップ、#20 石井峻平選手もランナー気味のジャンプショットを成功させましたが、31-41と10点差のまま、ハーフタイムを迎えました。
3Qに入ると、本多選手のコーナースリーで奈良が先に得点したものの、すぐに愛媛にスリーポイントを2本返されてしまいます。その後は両チームともにシュートの精度を欠いたオフェンスが続きます。そうした中、本多選手がゴール下で粘り強く得点すると、林選手がファストブレイクのフィニッシャーとなり、ジャクソン選手もバンクショットを的確に決めます。終盤には、ハインズ選手が#88 中谷衿夢選手のベースラインドライブへの合わせで、バスケットカウントから3点プレーに成功したものの、45-58と、このクォーターでさらに3点、点差を開かれてしまいました。
シーズン最多勝を目指すことと、この試合でBリーガーを引退する藤髙選手に有終の美を飾ってもらうことを、何としても実現したい奈良は、最後まで諦めない気持ちを前面に出してプレーします。ハインズ選手が左45度からのスリーポイント、林選手が後ろに流れながらの難しいジャンプショット、#7 古牧昌也選手も3Pシュートを決めたものの、ここまでと同じく、クォーター全体ではフィールドゴール成功率が上がらず、点差を縮めることができません。残り1分半のところで、藤髙選手がコートインすると、その藤髙選手にボールを集めますが、愛媛も敬意をもって厳しいディフェンスを仕掛けてきます。残り2秒、愛媛のファウルで得た2本のフリースローを、藤髙選手はしっかりと決めてみせましたが、試合は62-77で残念ながら敗戦となりました。
この試合で、林選手がB2通算1,000得点を達成しました。また、ロートアリーナ奈良のB2の試合での来場者数が200,000人を突破しました。
小野秀二HCコメント
今日は藤髙の最後のゲームということもあり、勝って彼を送り出したいという気持ちでいました。
敗因は、シュートを決めきることができなかったこと。とくに3Pシュートは、ここ3試合ずっと好調だったんですけど、今日は16.7%。これが得点が伸びなかった要因になったと思います。ひとりでがんばり過ぎてしまう、空回りしてしまったことが残念だったなと思います。
藤髙宗一郎選手コメント
――最後の試合を終えて
けっこう後悔とか残ってしまうのかなと思っていたんですが、学校も始まっていることもあって、自分の中でいろいろ整理できたというか、また新たな目標もできたので。もちろん、離れるのは悲しいんですけど。10年間、数字としてはいい結果は残せなかったですけど、皆さんの記憶には残れたのかな?と思うので、まずは自分にお疲れさまでしたと言ってあげたいです。
――4Qの最後に出たことについて
翼とか石井選手が「宗さんもう出ないと」って言ってくれて、小野さんもそれを受けて出してくれた感じで。本当は35分くらい出たかったんですけど(笑)。愛媛の選手も、最後シュートを打てるように、わざとファウルをしてくれて。感謝しかないです。
――10年間を振り返って
正直、苦しいことのほうが多かったんですけど、バスケットっていうより、そのバスケットを通じていろいろな人に出会えたていうことが本当に、自分の人生の宝ものになったと思っています。ファンの皆さん、メディアの皆さんもそうですし、チームメイト、多くの方に出会えたことで、バスケットやってて良かったなと思っています。
試合結果
バンビシャス奈良 62-77 愛媛オレンジバイキングス
1Q 18-21
2Q 13-20
3Q 14-17
4Q 17-19
スコア上位
#11 キャメロン・ジャクソン 21点
#44 シャキール・ハインズ 17点
リバウンド上位
#44 シャキール・ハインズ 13本
#11 キャメロン・ジャクソン 7本
アシスト上位
#13 笠井康平 7本