試合結果 バンビシャス奈良 79-72 神戸ストークス
バンビシャス奈良は、ロートアリーナ奈良で神戸ストークスと対戦しました。
スターティング5は、#6 林瑛司選手、#7 古牧昌也選手、#13 笠井康平選手、#22 シェイク・ムボジ選手、#44 シャキール・ハインズ選手です。
奈良の司令塔、笠井選手のペイントアタックで先制、続いてハインズ選手がドリブルでディフェンスを抜いてのレイアップで続いた後、笠井選手のノールックパスがゴール下のムボジ選手に届き、ボースハンドダンクを決めるなど、奈良が先行します。さらに、ファストブレイクをハインズ選手がフィニッシュし、ムボジ選手が力強いポストプレーを見せました。しかし、ムボジ選手がディフェンス時にアクシデントに遭い、コートをあとにします。それでも、代わってコートに立った#11 キャメロン・ジャクソン選手がパワーとテクニックで得点を重ね、簡単には流れを神戸に譲りません。一時追いつかれたものの、終盤奈良が速攻を3本繰り出し、1Qを26-21とリードしました。
2Qに入っても、奈良が主導権を握ります。林選手のアシストを受けた#24 本多純平選手がジャンプショットで先に得点すると、#14 柳川幹也選手が巧みなドリブルワークでディフェンスを抜いてレイアップを決めます。本多選手が今度はミスマッチをついて、ポストプレーを成功したことで、1Q終盤から続く奈良の連続得点が12点に伸び、ここで神戸にタイムアウトを取らせました。そしてここから、奈良のオフェンスはジャクソン選手が牽引します。1対1では、相手ディフェンスを圧倒し、自らのスティールからの速攻も含め、2本のファストブレイクでフィニッシャーも務めました。ジャクソン選手の活躍もあり、残り3分をきった時点では8点をリードしていたものの、そのジャクソン選手がファウルトラブルでベンチに下がったところから、神戸に7点のランを許しました。それでも42-41と1点をリードして、前半を終えました。
3Qは、奈良はディフェンスと長距離砲で、神戸に立ち向かいます。開始2分でジャクソン選手がファウルを取られ、4ファウルでベンチに下がらざるをえなくなり、代わりに#33 三森啓右選手がコートに立ちます。ハインズ選手のオン1となった奈良に対し、神戸がビッグラインナップを組んできますが、三森選手がマッチアップする外国籍選手に負けず、また周りの選手もよくヘルプに入ります。神戸のフィールドゴール成功率を30%以下に抑え、その分リバウンドも神戸にオフェンスで8本を取られたものの、奈良のディフェンスリバウンドは10本と、高さのハンディがありながらも互角に渡り合いました。オフェンスでは、古牧選手が2本、ハインズ選手が1本と、合計3本の3Pシュートに成功したほか、笠井選手もマッチアップを抜いた後、カバーディフェンスをパスフェイクでかわしてフローターを決めてみせました。56-57と神戸に逆転されたものの、わずか1点差で4Qに入ります。
最終クォーター、先に神戸に得点されたものの、本多選手がコーナーからスリーポイントを返します。その後、ショットミスやターンオーバーから、わずかに神戸に流れが傾いたところで、奈良がタイムアウトを取ります。ここで立て直した奈良が、まず本多選手のアシストから林選手がゴール下から決めます。ディフェンスの強度も引き締め直すと、その後の2回の奈良のポゼッションは、いずれも林選手のディフェンスリバウンドから始まり、1本目はその林選手のポストアップからのパスを受けたハインズ選手がスリーを決め、2本目は林選手がリバウンドからそのまま素早く持ち上がり、笠井選手を経由して、ハインズ選手が再びスリーポイントでネットを揺らしました。奈良の8点のランで、今度は神戸がタイムアウトを取ります。タイムアウト明けに神戸に2点を返されたものの、林選手が左45度から3Pシュートに成功し、神戸を突き放します。以降、オフェンスではコートに戻ってきたジャクソン選手がインサイドで得点を重ね、追いすがる神戸をチームディフェンスでしのぎ、79-72で神戸に快勝しました。
小野秀二HCコメント
昨日のふたつの反省点(イージーミスを減らす、神戸にオフェンスリバウンドを取らせない)を、選手たちがクリアしてくれたと思います。セカンドチャンスポイントは20点やられていますが、これはオン1の時間が長かったこともあるので、しょうがない部分。そのリバウンドについては、ガード陣も飛び込んでくれていましたし、ディフェンスリバウンドが取れなくてもいったんは外に弾き出すというような、アグレッシブさが出ていたと思います。また、ターンオーバーしても、簡単には得点させないと体を張って守っていました。これを40分間継続してできたことが大きかったと思います。
継続してできた理由は、ベンチプレーヤーが、とくには三森が大変だったと思いますが、前半は幹也だったり、後半は翼だったり、出てきた人間が、しっかり自分の仕事をやってくれたからだと思います。本当にチーム一丸の勝利だったと思います。
本多純平選手コメント
1Qでムボジにアクシデントがあって、残り35分くらいを、すごく高さのある相手に大変な状況になりましたが、しっかりチーム一丸となって、三森もがんばってくれましたし、キャメロンもファウルトラブルにはなりましたけど、ファウルアウトにはならずにコートに残ってくれて、本当に全員で勝ち取った勝利だと思います。
数字を見ると、リバウンドは負けてますし、ターンオーバーも16本でうちの方が多い……、シュートの成功率の部分で勝ったのかなと思いますけど、こうやってチームで勝てたことは、残り4試合ですけど、この4試合につながる、チームにとって大きな1勝になったと思います。
三森啓右選手コメント
昨日にくらべて、みんなが集中力高く試合に入ったことで、序盤リードすることができたと思います。ただ、1Qでシェイクがアクシデントに遭って、代わりに出たキャムがファウルトラブルになったことで、厳しい状況になってしまいました。それでもなんとかみんなで試合をつないで、最後まで競った展開に持ち込むことができたのは、40分間ずっとみんなの集中力が続いたからだと思いますし、こういう形で勝てたことは本当に良かったと思います。
試合結果
バンビシャス奈良 79-72 神戸ストークス
1Q 26-21
2Q 16-20
3Q 14-16
4Q 23-15
スコア上位
#11 キャメロン・ジャクソン 22点
#44 シャキール・ハインズ 16点
#24 本多純平 14点
リバウンド上位
#44 シャキール・ハインズ 10本
#6 林瑛司 6本
アシスト上位
#13 笠井康平 8本